マツダの新世代エンジン「SKYACTIV-X」
国内では高価という印象ですが、その理由についてです。
情報元:SKYACTIV-Xは見切り発車か確信犯か 最新のICTに熟成を委ねたマツダの強かさ:高根英幸 「クルマのミライ」(1/5 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン
情報元は「ITmedia ビジネスオンライン」です。
こちらには、MAZDA3のSKYACTIV-Xにおけるソフトウェアアップデートに関する内容が掲載されているんですが、その中にSKYACTIV-Xが「高価な理由」と「今後の改良」についてが語られていました。
内容をざっくりまとめると以下の通り。
- レーシングエンジンほどではないが、エンジンの細部に渡ってマシニング加工を行っている
- 高価なイートン製のルーツ型スーパーチャージャーを使用している
- 国産ガソリンエンジンでは初となる「筒内圧センサー」を搭載
- ディーゼル用のピエゾ式インジェクターを使用
- マイルドハイブリッドには高価な東芝製リチウムイオンバッテリーSCiBを搭載
- ECUは「デュアルCPU」を搭載
- 適合デバイスはSKYACTIV-Gの1.5倍
- 改良型では、高回転域でスーパーチャージャーの積極利用を行っている
読めば読むほど、SKYACTIV-Xというエンジンがとても複雑で手がかかっているものだということがよくわかります。SKYACTIV-Gと約70万円の価格差がありますが、それに見合った商品という思えれば、所有する歓びというのを実感することができるのかもしれません。
また、マツダのとしては「SKYACTIV-Gよりも利益のあるクルマ」と考えているらしいので、この価格差には単純に部品点数や工程などに関係なく、しっかりと利益を確保しているみたいなので安心です。
さらにマツダはSKYACTIV-Xの今後の改良について考えているようです。
- スーパーリーンバーンの領域でも、理論上は1.5倍のトルクを引き出すことが可能、高回転化についても現在の1.5倍を目指す
- MAZDA3のSKYACTIV-Xは、燃費や走り、そして快適性の向上を「ハード面」でも行っていく
今回はソフトウェアでの更新でしたが、今後はハード面でもSKYACTIV-Xの進化を継続していくとMAZDA3の開発主査谷本氏が語っていました。ハード面での改良となるとさすがに既存オーナーには恩恵が受けられませんが、マツダの商品改良のペースは今に始まったことではないので、これでまた「乗り換える」人が増えて、マツダ車の買い換えが起こるのかもしれません。
マツダの商品改良は本当に物凄いペースですねぇ。
ただ、SKYACTIV-Xが発表された当初と現在の情報ではかなり差があるということは、私も感じています。こういった事がSKYACTIV-Xに対してちょっと違和感を感じてしまう部分なので、情報をメディアだけでなく、一般人にもある程度はマツダから説明してほしいですねぇ。