ダイハツが起こした「検査不正問題」
第三者委員会が発表した調査報告書を読んで思ったことです。
前回:ダイハツ タフトの「試験における不正行為」をまとめてみる
前回、私が所有しているタフトに関する不正行為を調べるべく、第三者委員会が作成した調査報告書をじっくりと読みました。
調査報告書に書かれている内容には、ダイハツの会社風土と経営陣の無責任さが指摘されていたのが印象的です。個人的に印象的だったのは「上司に相談しても意味がない」「無理難題なタイムスケジュール」「一度の成功体験で勘違い」「叱責」などなど、けっこう身に覚えのある内容でしたねぇ。
私も以前勤めていた会社でも同じような感じでした。
下っ端だった私にとっては「そういうもんもんなんだ」と思い込むしかなく、やらざるを得なかった状況はとても共感できます。会社勤めあるあるなんて表現されてしまいそうですが、本来あってはいけないことです。私も「それはいけない事」だと気づいたのはしばらく後のことでした。それほど閉鎖的な空間なんですよね、会社って。
自分が以前勤めていた会社の尊敬していた部長に言われた「当たり前のことを当たり前にやってくれればいいから」という言葉を思い出しました。いい言葉ですよね。この言葉で気づくことにできました。
このような問題は、全て経営陣並びに管理職の責任にあると思っています。机上の空論ではじき出された数字ありきの経営方針、一度成功した人物の思想に盲目になり、当たり前のことが当たり前に出来ない状況へとなっていったのかもしれませんね。
私はタフトに乗って思うのは「こんなに良い製品つくっているのに何を焦っていたのか」です。デザインも素敵ですし、乗り心地は良いですし、スカイフィールトップは気持ちいい、燃費も非電動化車両としては優秀な方です。とても良い商品をつくっているのにそこまで焦る必要があったのか。
とても残念。
良い商品をつくれるのにスケジュールが無理難題ということは、やはり管理する側に問題があるとしか思えません。せっかく良い人材がいるのにとてももったいないですよね。
どうにか、これからのダイハツは生まれ変わってほしいですよねぇ。