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ついにWi-Fi 6E対応ルーター「NEC Aterm WX7800T8」を購入しました

デジタル
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密かに悩み続けていた「我が家のWi-Fi問題」

ついにWi-Fi 6E対応ルーターを購入しました。

前回:Wi-Fi 6対応ルーター「NEC Aterm PA-WX3000HP」を購入しました

以前、Wi-Fi 6対応ルーターを購入しました。
購入当初は満足していたんですけど、使用していくにつれて不満に思うことが結構出てきました。発熱問題、接続不安定、再起動問題などなど、だんだん我慢できないほどに使い勝手が悪くなっていったんですよね。

致命的だったのが「DFS機能」でした。
5GHz帯の電波を利用したいのに、衛星などのレーダー波の影響で接続が途切れるというのが我慢できませんでした。インターネットの接続が強制切断は仕事やゲーム中に絶対に起こってほしくないですよね。ただ、もったいないので我慢して使い続けました。

すると、密かに監視を続けていたWi-Fi 6E対応ルーターの価格が下がり始めてきたので、これを機に買い換えることにしました。

購入したルーターについて

購入した商品は「Aterm WX7800T8」です。
Aterm WX7800T8 | 製品一覧 | AtermStation

NEC製のルーターです。
発売当初は3万円近い価格だったんですけど、ここ最近では1万5千円近い価格帯になっていました。値下げの理由はわかりませんが、もしかすると「Wi-Fi 7」が解禁されたのが影響しているのかもしれません。なぜか在庫も少なくなってきましたし(私が購入した店舗は、私が購入した分で在庫切れになっていました)

この商品は「Wi-Fi 6E」に対応しています。
「Wi-Fi 6E」とは、Wi-Fi 6の機能拡張版(Extend)となっており、新たに「6GHz帯」の電波を利用することが可能となっています。この6GHz帯ではDFSによる影響をうけません。公共のレーダー波の影響を受けませんので、やっと普通に利用することができるんですよね。

ちなみに、今年解禁された「Wi-Fi 7」はより広い周波数帯の6GHz帯が利用可能となっており、6Eよりもさらに通信速度が速く、遅延が低減されるんだとか。7Eは2024年春頃にルーターが登場するらしいので、それまでの繋ぎで「6E」を試しておきたいと思います。

Aterm WX7800T8の外観

さっそく「WX7800T8」の外観をみてみます。

外形寸法は「幅:76mm 奥行: 213.5mm 高さ:196.5mm」となっており、かなりサイズは大きいという印象です。一昔前のルーターを知っている人からしてみるとちょっと驚くかもしれません。

iPad(第10世代)と比べてみるとこんな感じ。

赤矢印の黒い部分が「WX7800T8」 です。
iPadとサイズ感が変わらないというだけでも、その大きさが伝わるかと思います。

ただこの大きさのおかげで放熱はしっかりしてそう。
以前のルーターはものすごい熱がこもり、夏場は再起動を繰り返していましたからねぇ。

特徴的なのは、台座が最初からついています。
取り外すこともできるのかはわかりませんが、かなりしっかりと取り付けられていました。

しかも、台座にSSIDなどが記載されたシールが張り付けてありますので注意が必要。

内容物について

「WX7800T8」に付属している内容物は以下の通り。

  • ACアダプタ
  • LANケーブル 1本
  • つなぎかたガイド(保証書含む)
  • ホームネットワークセキュリティ
  • 無線LAN設定用QRコード(シール)

とてもシンプルで最低限の内容物となっています。
それと「ホームネットワークセキュリティ」というのが付属していますが、こちらはトレンドマイクロ社のソフトとなっており、初回90日間は無料で試用することが出来るそうです。

最も注意すべき存在「ホームネットワークセキュリティ」

この「ホームネットワークセキュリティ」がかなり厄介な存在です。WX7800T8をルーターとして利用する場合、初回電源をオンにしてインターネットに接続したと同時に利用規約に同意したことになってしまいます。

このソフトを使用したくない場合、インターネットに接続する前に「ルーター本体設定でOFFにする」必要があると取扱説明書に注意書きとして記載されていました。ここまで強制的に同意させるソフトはあまり聞いたことがありません。これ、ちょっと危険な仕様ですよね。

※OFFにする方法は説明書参照

私はこういったソフトは使用しませんので、迷惑。

実際に使用した感想

接続方法などは、従来のNEC製品とそこまで変わりありません。ただ、前述にもある通り、ルーターモードで初回起動する際には「ホームネットワークセキュリティ」をあらかじめOFFにしないと後々厄介になってきますので注意が必要。

また、ブリッジモードや子機/中継器モードで使用する際も説明書に書かれた手順を踏んで起動しないといけませんので、初めて触る人はちょっと混乱するかもしれません。

私はNEC製品をずっと使ってきたので慣れていました。

私の使用方法は「ブリッジモード(親機)」の1台、「子機モード」の一台と2台購入して使用しています。今回の目的は「親機⇔子機の通信に6GHz」を使用することでしたので、これで実現することが出来ました。

今のところ、通信は良好です。
これでDFSや再起動などにイライラしなくてすみそう。

ただ、まだ使用してから間もないので、もうちょっとしたら再レビューしてみたいと思います。

Wi-Fi 6Eはほとんどの機器で対応していない

今回、私は親機と子機の間で「6GHz」を利用することが目的でした。ただ、この製品を購入する多くの方は「6GHz通信」を多くの機器で利用したいと考えるはずです。

しかし、残念ながら「Wi-Fi 6E」に対応している製品はほとんどありません。最近では「iPhone 15 Pro」は対応していましたが、6E登場前の製品は対応しておらず、またアップデートで利用可能になるわけでもありません。かなり人を選ぶ規格なんですよね。

私の「iPhone 15 Pro」で接続してみると以下の表示が出てきました。

「制限付きの互換性」と出てきました。
6GHz帯で別のネットワーク名を使用して構成されている影響で互換性が制限されてしまっているそうです。

詳しいことはよくわかりませんが、どうやら2.4GHz、5GHz、6GHz全てのSSIDを同じ名称にしないといけないそうです。めんどうなので、私は「iPhone 15 Pro」に関しては2.4GHzか5GHzで繋いでいます。

結局、Wi-Fi 6Eで接続しているの親機⇔子機だけとなっており、他の機器は対応すらしていないという、6Eはあまり存在意義のないものとなっています。

まとめ

個人的には「Wi-Fi 6E」はあまりお勧めできません。
私のような特殊な事情で欲しいというなら購入をお勧めできますが、それ以外の用途の場合、ほとんどWi-Fi 6Eの恩恵を受けることはできそうにありませんね。

恐らくですが、Wi-Fi 7でも同じ現象となりそう。
なので、Wi-Fi 7の導入は数年後に考えた方が良いかもしれません。

WX7800T8単体の性能としては、必要十分です。
以前のルーターよりもサイズは大きくなってしまいますが、その代わりに放熱と起動の速さには満足しています。もう少し使ってみて再起動しなければ大満足です。DFSがないだけでこんなにも快適なんですね。

デジタル関連って癖が多い商品で楽しい。