最近のマツダに関する極めて個人的な見解です。
前回:長安マツダが「MAZDA EZ-6の初期ロットを出荷した」と発表しました
前回、長安マツダが製造を担当する「EZ-6」の初期ロットが出荷されたという発表を知りました。そこで思ったのが、マツダが他社に委託している車両と自前で生産している車両を整理してみました。
■他社に委託している車両
- MAZDA2 HYBRID
- MAZDA EZ-6(EV、REEV)
- CX-50 HYBRID
■自前で生産している車両
- CX-60~CX-90 PHEV
- MX-30(EV、R-EV)
※マイルドハイブリッドを除く
こうしてみると、マツダは世界的な売れ筋の「ストロングハイブリッド」や「長距離EV」などをすべて他社に委託していることになります。自前で生産しているのは「PHEV」「近距離EV」「燃費が課題のPHEV」となっており、市場の要望からは少し外れているように思えます。
となると、マツダの課題は「自前で売れ筋の電動化車両をつくれない」なのかもしれません。確かに世間的なEV推進は減速しましたけど、それでも電動化自体の波は止まっていませんので、ストロングハイブリッドやシリーズ式ハイブリッドはどうしても欲しい所。
だからこその「マツダ製ハイブリッドシステム」が期待されているんですよねぇ。このシステムが今後のマツダの成功を握っているのかもしれません。
マツダの株価は下落を続けており、為替の影響でも上昇率は小さくなってしまいました。今後の起爆剤となるのは「魂動デザイン登場当初のような衝撃」なのかもしれません。それまではしばらくは耐えが必要なのかも(あそこまで下がると役員報酬が可哀そうですよね)
以上です。
昔のマツダの強みはマツダ自身が「どの市場でも一定のシャアを保つことができる」と説明していました。しかし今は「北米市場一強」となっており、もしも北米市場が崩れた時に今まで以上に大変なことになりそうです。そのために経営が過去の過ちを繰り返さないと良いですよねぇ。