作業効率を向上するために―
第3世代AMD Ryzenプロセッサー「Ryzen 7 3700X」で自作パソコンを組んでみたいと思います。今回は、組み立て完成したPCを実際に弄ってみました。
前回:「Ryzen 7 3700X」で自作パソコン計画(組み立て編)
前回、パーツが届きサクッと組み立てました。
組み立て自体は非常に順調でした。
初期不良もなく、非常に快適に動作します。
見てください、この8コア16スレッドを……‼
圧巻ですねぇ。
メモリも「32GB」と今までにない領域に達しています。
今までは、何かしらのアクションを起こすとCPU使用率とメモリの使用量が跳ね上がり、動作がワンテンポ遅れたりしていました。
それが今回のPCでは、上記のグラフは微動だにしません。
ブラウザを開こうが、高画質動画を観ようが、Photoshopを開こうが関係ありません。何をするにも機敏に動作してくれるのが素晴らしすぎて驚いてしまいました。ブラウザの起動と挙動、PhotoshopのRAW現像から変換作業などなど、あらゆる動作がキビキビと動いてくれます。
具体的に言うとこんな感じ。
- Windowsの起動と終了が一瞬
- Photoshopにて、RAWデータ読み込み時間がなくなる
- Photoshopにて、画像変換時間がほぼなくなる
- M.2 SSDのおかげで、データの移動が一瞬
- 一瞬過ぎて「えっ?」ってなる
- 動画がヌルヌル
まだ試した作業が少ないですが、驚きの連続です。
さすが、第三世代AMDです。
CPU温度などを専用ソフトにて目視で確認した結果がこちら。
アイドル時 | 作業時 | |
CPU | 40~45℃ | 50~70℃ |
マザーボード | 約30℃ | 30~40℃ |
GPU | 約40℃ | 約50℃ |
作業時とは、Google chrome(ブラウジング、動画視聴)を開きながら、Photoshopで複雑な作業を行っている状態です。
この結果が良いのか悪いのかはわかりません。
CPU温度は若干高いのかな?と感じました。
調べてみる限り、CPU温度に関しては他でも大体こんな感じらしいので心配はしていませんが、マインクラフトなどの更なる高負荷時における温度変化はまだ試していないので、何とも言えないです。一応、ケース内のエアフロー向上のためにファンをひとつ増設しました。
ベンチマークソフトなどで数値を測定しようと思いましたが、試している方もたくさんいらっしゃいますし、それにその数値を知ったところで実用ではあまり関係ないのでやめました。
それと、地味にうれしいのが「ファンコントロール」です。
以前のデスクトップPCではなぜかファンの制御が一切できなかったんですが、今回はCPUファンとケースファンの両方をコントロールできます。ただし、私が所有している「玄人志向 GF-GTX1650-E4GB/OC/DF」はファン制御ができず、常にフル回転しているためか非常に轟音を発しているのがネックです。
静音重視の方にはお勧めできません。
データ移行に関しては、非常にあっさりできました。
USB3.1とM.2SSDのおかげで、今まで大容量のデータを移行するのにかかっていた時間が半分以下になったので、時間が有効に使えました。技術の進歩ってすごいですねぇ。
ただ少し心配なのが、M.2SSDの発熱です。
ヒートシンクをつけた方がいいのか、そこらへんがわかっていません。
もし取り付けるのなら、グラボと干渉しないようなものを選ばないといけないので悩んでいます。
以上です。
快適すぎて少し怖いです。
タスクマネージャーの各グラフがあまりに大きな変化を示さないので(特にメモリ)、正直スペックが過剰すぎたかな?と思いました。しかし、PCは基本スペックが非常に重要となってますし、今後どんどん技術が進化していってこれでもスペック不足になっていく可能性を考えると妥当かもしれませんね。
今回で「基本スペック」の大切さを学びました。
いくら追加装備をてんこ盛りしたところで、「基本スペック」が良くなければ根本的な解決には至らないんですねぇ。
とりあえずは作業環境の移行が完了したので、今度はガシガシ使用していきたいと思います。