マツダの新世代ラージ商品「CX-70 & CX-90」
北米市場での販売台数を表にして比較してみます。
前回:マツダUSAが2025年1月の販売実績を発表しました(CX-90が過去最高、MAZDA3 SEDANも健闘)
前回、マツダUSAが2025年1月の販売実績を発表しました。
CX-90やCX-50が好調な数字を叩き出していますが、個人的に気になっているのは「CX-70」の販売台数です。最近ちょっとさえない数字になってきているので、ここ最近の販売台数の推移はどうなっているのかを調べてみました。
ついでに「CX-90」とも比較してみます。
調べた結果は以下の通り。
※台数はMazda USAのニュースリリースを参照
表の始まりが2024年4月からなっているのは、ニュースリリースでCX-70が登場したのがこの月だからです。4月と5月はまだ販売が本格化していませんでしたが、2024年6月からは「878台」という販売台数になっていました。
そして徐々に販売台数を伸ばしていき、一番人気があったのは「2024年10月(2,517台)」という結果となっていました。ただ、それ以降は徐々に販売台数が落ちていき、2025年1月では947台と3ケタ台に落ち込んでしまいました。
また兄弟車である「CX-90」との台数差はかなり開いており、10月でも約2倍も違う結果となっていました。
redditでもこのことについて議論されており、スレッド内では「最近、CX-70のインセンティブが枯渇しており、売り上げが落ち込んでいる」とも書かれていました。
→Mazda Reports Best-Ever January Sales Results – CX-70 demise_ _ r_mazda
また、はやくも「CX-70廃止論」なども出てきていますが、個人的にはCX-90とほぼ同じ(外装デザインと3列目シートの有無、荷室下の収納だけ異なる)ということもあって、廃止せずとも生き残れる可能性は高そうに思えます。それが共通のプラットフォームを使用したラージ群の強みでもありますからねぇ。
マツダ的にはCX-90さえ売れてくれれば、CX-70はオマケみたいな感じと思っているのかもしれません。CX-70はニッチな需要に応えれるモデルですので、CX-90の補助的な役割が一番強いのだと思います(CX-90の2列シート版として販売しなかったのはちょっと謎ですけど)
個人的な理想としては「CX-70をCX-90の2列シート版として販売、CX-60もしくはCX-60のワイドボディ版を北米に投入する」というが良いのかなと思いますけど、マツダ的にはコストがかかり過ぎるのかもしれませんねぇ。
以上です。
台数だけを見ると「CX-70」は苦戦しているように見えます。
ただ「CX-70」の役割を考えると、この数字は妥当なのかもしれませんねぇ。