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トヨタ 豊田社長の「日本の電動化」に対する考えについて

自動車全般
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日本を代表する企業「トヨタ自動車」

その社長が考える「日本の電動化」について、非常に興味深い内容があったので書き記します。

情報元:電動化=EV化にあらず、メディアに異例の注文-自工会の豊田会長 – Bloomberg

情報元は「Bloomberg」です。
こちらでは、17日に豊田社長が日本自動車工業会の会長として「現政権が掲げた新たな温室効果ガスの排出目標」について言及したことが記事になっていました。

その内容はざっと以下の通り

  • 自動車業界は「電動化」という言葉を用いてきたが、メディアでは「EV化」になると指摘、用語の区別へ理解を求める
  • 自動車業界の「電動化」は、ハイブリッドやPHVなどを含めている
  • 販売されるクルマが全てEV車になると、夏のピーク時には新たに「原子力発電所10基分」が必要となるという計算結果が出た
  • トヨタの「ヤリス」は、電力事情を考えると日本国内よりもフランスで生産した方が環境に良い
  • 2050年までのカーボンニュートラルは難しい

これは非常に興味深いですねぇ。
正に最近話題に上がっている「電動化」についてを豊田社長自らの考えを聴けるのは非常に参考になりました。

日本の電力発電は「火力」に頼らざるを得ない状況が続いており、そんな中急激なEV車数の増加は日常生活にも支障をきたしそうな勢いですねぇ。もちろん、上記の試算はあくまでも「現時点の車両が全てEVになったら」という話なので、そこまで急激に数が増えるのは現実的ではありません。ただ、どちらにせよ将来的にはそれぐらいの発電能力がない限り、日本でのEV車が主流になるということは難しそうです。

また、フランスで生産する方が環境に優しいというのもなかなか興味深いですねぇ。確かにCO2基準での話をするのであれば納得できます。そうなれば、「環境に優しい」という理由で日本での生産数が減少すれば、日本の雇用も厳しくなってきそうですねぇ。環境規制にも追い付かず、雇用も海外に流失させてしまっては厳しい将来が待っていそうです。

上記の試算が正しいのかどうかわかりません。
ましてや、未来のことなんて誰にもわからないので、もしかしたら何かしらの解決策がパッと登場するという可能性も否定できません。それにいつかは現状の環境汚染対策のために変わらなければいけませんが、現実はそう簡単ではなさそうです。