日産横浜工場にある「日産エンジンミュージアム」
前から気になっていたので行ってみました。
日産エンジンミュージアムとは?
→日産横浜工場|工場の紹介|ようこそ、日産の工場へ
日産創業の地である横浜工場にある施設です。
日産のエンジンなどを生産する工場近くにあるゲストホールには、日産の歴史を学ぶことができる展示がされているんだとか。
日産グローバル本社ギャラリーは何度も行ったことがありましたけど、こちらのミュージアムには行ったことがないので、ずっと気になっていました。場所が「神奈川区宝町」という工業地帯にあるので、なかなか行くのが面倒な場所にあるのが難点なんですよね。
今回、私はクルマで行きました。
予約なしで行くことができ、駐車場は無料となっており、門に立っている守衛さんに「ミュージアム見学にきました」と伝えると駐車場まで案内してもらえます。そこで入館証を貰って入ることが出来ました。
ミュージアムは「日産横浜工場1号館」にあります。
こちらの建物は「旧本社ビル」として使われていたそうで、建築年は「1934年(昭和9年)」とかなり歴史のある建物となっていました。
日産エンジンミュージアムは1階及び2階が見学可能となっています。そこまでの広さはないので、所要時間は30分くらいではないでしょうか。さっそく見学してきたいと思います。
1階部分
建物の中に入ると受付があり、受付の人に見学していいかと尋ねると色々と説明しました。とても親切で好印象。その横には「ダットサン 16型ロードスター」というクルマが展示されていました。
1937年のクルマだそうです。
とてもレトロ感満載ですけど、それでもとてもかっこいい。この頃のクルマって本当にお洒落なんですよねぇ。
そして他にも、「日産 リーフ」と「GT-R」が展示されていました。
どちらも乗り込み可能となっており、車両の隅々まで見学することが出来ました。私はGT-Rには一度も乗ったことがなかったのでちょっと乗り込ませてもらいました。
いつもSUVタイプに乗っているので、セダンタイプの運転席に乗ると車高の低さに驚きます。座席も寝ているような感じになるのでかなり違和感を感じるようになりました。昔は逆でSUVに乗ると違和感があったのに、自分の感覚の変化に驚き。
GT-Rのエンジンルームも見学出来ました。
3.8Lエンジンを積んでいるそうです。
グレードは「GR-R Premium edition」となっており、価格はなんと「15,587,000円」と書いてありました。1,000万円のクルマなんて、逆立ちしたって購入することが出来ないです。それでも人気があるというのは凄いですよね。
車両展示の他にも、ミニチュアで日産の製造現場についての展示もありました。
こういうミニチュアって大好き。
日産の展示は文章だけでなく、こういったミニチュアで分かりやすく説明してくれるのが嬉しいんですよねぇ。
それと、個人的に欲しいと思っている「ポータブルバッテリー」も置いてありました。
リーフの再生バッテリーを使用したポータブルバッテリーです。
車載していたバッテリーだけあって、長期保管時の電池の減りが少なかったり、温度変化にも強いという特性を持っているんだとか。それと綺麗な波長の電流(電圧?)らしいので、欲しいなと思っていたりします。
ただ価格は「17万円」なんですよね。
あまりに高額すぎて購入する気が起きません。
受付のある部屋からさらに奥の部屋へ行くと「現行エンジンやモーター」が展示されていました。
この横浜工場でつくられているエンジンとモーターだそうです。
勿論、日産が売りにしている「e-POWER」も展示されていました。
上が「ノート」に採用されているエンジン+モーターで、下が「リーフ」で採用されているモーターとなっています。ぱっと見だけでもその大きさの違いが顕著で、モーターだけだとかなりコンパクトになっていました。それでもバッテリーが重すぎて重量的にはあまり変わらないみたいですけど。
エンジン展示の他には、エンジンの仕組みや製造工程についての説明がありました。
その中には、ハンドルを回すとエンジンのシリンダーが動く展示などがあって知識がない人間でもある程度は楽しめました。
2階部分
2階に行く階段や通路も歴史を感じました。
古い建物を上手くリノベーションしていますよね。
こういう所は日産って上手いなと思います。最近のクルマのデザインはあまり好きではないですけど。
さて、2階では日産の歴史についてが展示されており、さらに歴代エンジンやらモデルカーやらがたくさん展示されていました。
個人的にモデルカーが圧巻でした。
歴代車がずらーっと並んでおり、日産が今まで販売してきた車両がこんなにも多いのかと驚きましたねぇ。知っている車両も少しはあって面白かった。
それと、モータースポーツの場所にマツダの「787B」も展示されていました。
日産のミュージアムに「マツダ」という文字がある光景が新鮮。
それだけモータースポーツに名を残した車両なんですねぇ。
そして、一番奥の休憩室のような場所では「歴代広告・CM」展示がありました。
SUV「テラノ」の広告が印象的です。
このポスターには「どうしてみんなセダンなのかな」というキャッチコピーが書かれており、当時のセダンがスタンダードというのを象徴していますよね。今では真逆になっていますけど。
それと日産の前身「ダットサン」の看板も展示されていました。
日産エンブレムと似ています。
日産エンブレムってここからインスパイアされたものだったんですねぇ。知らなかった。
お土産
ミュージアムのお土産に「ポストカード」を頂きました。
ご自由にお持ちください。と書いてあったので遠慮なく貰いました。日産のエンジンと歴代車、ミュージアムの室内などが印刷されているお洒落なカードとなっています。
感想
こじんまりとして施設ですが、とても楽しめました。
私が行った時はほとんどお客さんは折らず、ほぼ貸し切り状態で見学出来たのでとても満喫することが出来ました。展示車両も少ないですけど、乗り込むことができるのは嬉しい。駐車場も無料で守衛さんの対応も親切丁寧でとても好感が持てました。私はエンジン知識は皆無ですが、色々と学ぶことができて満足できました。
また、事前予約すれば工場見学も可能だそうです。
エンジン工場内をかなり近い場所から見学できるらしいので、興味がある方にお勧めできそう。
個人的のとてもお勧めできるスポットです。
最近は日産の経営不振が心配されており、事業再編でこういったミュージアムなどは廃止の対象となりやすいことがありますので、今のうちに行っておこうと思いました。
日産ってけっこう地域貢献してくれているんですけど、どうしてこうなってしまったのか。また、昔のような日産に戻ってくれると嬉しいなと個人的に思っています。