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【マツダ技報2020】CX-30の「風流れの制御機能とデザインの両立構造」について

マツダ全般
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マツダの新世代商品第2弾「CX-30」

2020年版マツダ技報に掲載されている「風流れの制御機能とデザインの両立構造」について学びます。

前回:【マツダ技報2020】悪路耐久試験へ自動運転装置を適用する

前回、2020年マツダ技報で悪路耐久試験への自動運転装置を適用していることを学びました。

今回は「CX-30」に関してです。
技報内には「タイヤ周りの風流れ制御技術を適用したMAZDA CX-30の空力開発」という題名の論文が掲載されています。そこには、CX-30のフロントにあるスリットについてが解説されていました。

画像引用元:【MAZDA】2020年マツダ技報|マツダ技報

車両全体の中でもタイヤ周りの渦に起因する運動エネルギー損失の寄与度が大きいらしく、特に車高の高いSUVではその影響が大きいんだそうです。さらに「CX-30」ではボディー外側へタイヤの露出面積の拡大する造形が求められ、いかにデザインコンセプトととの両立をするのかについてが解説されています。

その解決策の一つとして、フロントバンパーとデフレクタに「一度風を取り込んだ風を狙いの方向に排出する構造(原文ママ)」を採用したそうです。これにより、デザインコンセプトとタイヤ周りの風の運動エネルギー損失量低減機能を両立する構造を導き出したんだとか。

あのスリット部分にはこんな闘いの歴史があったんですね。
なんとなく「空気抵抗がよくなる」ということしか調べていなかったので、こうした経緯を交えた説明を読むと大変勉強になります。こういった技術でもどんどんデジタル化が必須になっていくのも学びました。

マツダ技報、面白いですねぇ。