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映画「千と千尋の神隠し」を観た感想

日常
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恒例にしていきたいシリーズ「映画感想」

今回は、久しぶりに映画「千と千尋の神隠し」を観てみました。

ある日、ふとこの映画を観たくなりました。
理由は特にありませんが、不意に思い出すシーンや名言など、どの場面などがだんだんと気になっていき、自分の中で見てみたい欲が爆発しました。

最近、私はネット配信などで映画を鑑賞していますが、ジブリ映画はどこにも配信されておらず、レンタルショップでDVDなどを借りるか、購入するしか選択肢はないそうです。なので、せっかくなら高画質でじっくりと自分の観たい時にみれるよう、ブルーレイディスクを購入しました。

この映画、国内では2001年に公開されたそうです。
20年前の作品ということで販売しているか不安に思っていたんですが、さすがジブリ映画、どの作品も当たり前のように陳列棚に並んでいました。

DVD版とブルーレイ版の2種類が用意されており、DVD版はお求めやすい価格なんですが、ブルーレイ版はそれなりのお値段に設定されていました。ただ、最近のWindows10ではDVD再生機能などが標準装備されていないので、せっかくPS4を所持しているのでブルーレイ版を選択しました。

さて、以下は感想です。

この作品は、10歳の少女の成長ストーリーとなっています。小さい頃に始めて観た時は絵の綺麗さや王道的ストーリーになんとなく感動して、なんとなく面白いと思っていました。しかし、今こうして年齢を重ねてみると全く違う想いを抱くことになりました。

年齢を重ねると「作者が伝えたいこと」というのがわかるようになってきます。小さい頃は、正直全く分かりませんでした。むしろ「なんであのエンディングにしなかったの?」とか「こっちの方が断然面白くなるのに」なんてことを思ったりしていました。しかし、色々と経験をしていくにつれ、なぜそうしたのかなどの”意味”が分かってくるんですよね。

そんな私が改めてこの作品をみて思ったのは「大人が子供に伝えたい(応援したい)こと」が詰まった作品だと感じました。

各キャラクターのセリフの一つ一つがとても心に突き刺さります。ひとつひとつ解説したいなんて思ったりもしましたが、あまりに多すぎてここでは割愛することにします。成人し、社会で働いていくうちに、本当に色々なことを経験します。それは楽しくもあり、つらくもあり、悲しくもあり、むごかったりもします。それは子供のうちに経験することはできません。そして、多分それを今、子供たちに話しても絶対に意味は分からないと思います。

そんな大人になって経験することをこの映画ではリアルに再現していると思いました。現実世界でもなく、登場キャラクターも人間以外がほとんどなんですが、それでもとても”リアル”に感じるのはとても不思議な気持ちになりました。こういったところは流石ジブリですよねぇ。

私は涙したシーンは、ハクが千尋におにぎりを渡す場面です。
とにかくがむしゃらに頑張って、ふとした瞬間に人に優しくされたり、おなかが満たされると自然と涙があふれてくることは私にもありました。支えてくれる人のありがたさ身に染みるんですよねぇ。

この作品を見た子供たちが年齢を重ねていくうちに色々なことを経験していきます。その中である時にこの作品をふと思い出して「あ、こういくことか」と教えてくれて、応援してくれているんだと思います。大人たちが「こういうこともあるけど、大丈夫」と。

銭婆婆は「一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで」と千尋に語り掛けるシーンが存在します。そのセリフは正にそういうことなんではないでしょうか。

アニメーションとしても素晴らしいんですが、それ以外の全てが素晴らしい作品だと改めて感じることが出来ました。もう一度見直してよかったです。