最近購入した「Aterm WX3000HP」
色々と設定を試行錯誤していると、一つの答えにたどり着きました。
前回:Aterm WX3000HPの最新バージョン「Ver.2.2.3」に更新してみました
前回、Aterm WX3000HPの最新バージョン「Ver.2.2.3」を試してみました。更新直後はかなり安定しており、特に問題なく使用することが出来ました。
ただ、しばらくすると色々と問題が発生しました。
問題の内容としては以下の通り。
- 再起動がする場面が多い
- Wi-Fiの電波が安定しない
- 通信速度が一気に低下する場合がある
文字に書き起こしてみるとかなり致命的ですねぇ。
再起動するのは以前使用していたルーターでも起こった現象だったのでそこまで気にすることはありませんでしたが、電波の不安定と通信速度低下はなかなか頭を抱えました。通信速度はちょっと前の携帯電話並みの速度に低下してしまいました。プロバイダや他の要因を検証しましたが、ルーター直繋ぎにすると速度が回復するという不思議。
如何せん、理由がわかりません。
本体自体に不具合があるのではと思ったんですが、交換や返品は色々とめんどくさいので、色々と設定を変えて試してみたら、何とかなってしまいました。
変更した部分は「使用チャネル」と「144チャネル(W56)使用可能」です。
使用チャネル→W56
144チャネル(W56)使用可能→ON
上記の設定すると、劇的に電波が安定しました。
今までは使用チャネルが「W52+W53」を使用していたんですが、これだと通信しているかを表示してるランプが「橙」の場合が多く通信速度の低下などが発生しました。それが「W56」にすると緑で安定しますし、通信速度テストを行うと本来の速度に戻っていました。そして何故か本体自体も安定した動作をするようになり、露骨な再起動は一切なくなりました。
W56の使用チャネルは以下の通り。
正に「Wi-Fi 6」を使用しています。
このルーターを購入したのも「Wi-Fi 6」を使用したかったからですので、これで本当の有効利用ですねぇ。
そもそもなぜ今まで「W56」を使用してこなかったのか。
それは「ネット検索で調べた評価や口コミなどをみたから」です。W56(W53も含む)の周波数帯は「レーダー受信の可能性」があるのが課題だと言われています。
この「レーダー受信」というのは、気象衛星や飛行機、軍事レーダーなどなど、様々なレーダーのことを指しています。これらの邪魔にならないことを考慮して、W53・W56 を使用する際には以下の制約があるそうです。
- 起動時1分間は無線利用ができない
- 使用中にレーダーを受信するとチャネルが自動で変更される(DFS)
上記の機能が厄介なんですね。
要はレーダーを優先する過程で「使用できない&使用中に中断される」ということになってしまいます。個人利用者としては辛いですよねぇ。
それをネットで調べると結構影響があるという風潮だったので敬遠していたのですが、今回初めて試してみたところ、意外な結果で驚いています。これは使用環境が異なるため、たまたま私の環境が「W56」を使用しても問題ない環境だったということだったのかもしれせん。ある意味ラッキーでした。
思いもよらない結果で驚いています。
ここ数日間試していますが、全く気にならないぐらいに安定しています。無事に使用できることになって本当に良かったです。
ただこの「Aterm WX3000HP」は玄人仕様な商品だと思います。結構な頻度で問題が発生するので、そういったことを体験したくない人は他の製品を(ASUSとかTP-LINK)を購入した方がいいのかもしれません。