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映画「日日是好日」を観た感想

日常

突然の映画視聴シリーズです。

今回は、2018年に公開された映画「日日是好日」の感想を書きたいと思います。

映画「日日是好日」とは?
映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)公式サイト 2018年10月13日公開。

日本のエッセイストである森下典子さんが執筆した「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を原作とした映画です。主演には黒木華さん、そして樹木希林さんや多部未華子さんなどが出演しており、監督は大森立嗣氏です。

密かなる趣味として色々な映画を少しずつ見ている私ですが、久しぶりに心温まる映画に出会うことが出来ました。そんな、映画「日日是好日」の感想です。

この映画は、20歳になる大学生の主人公が「本当にやりたいこと」を見つけることが出来ず、人生の進路に迷っている際にふとしたきっかけで茶道教室に通うことになります。そこで出会った先生(演:樹木希林)から茶道を学びつつ、様々な”経験”を積んでいくこととなります。そして、20数年間通い続けた主人公が人生における”大事なこと”に気づくというお話です。

上映時間は100分なんですが、アクション映画やSF映画などとは異なり、非常にまったりゆったりとした進行していきます。でもそれが良い。ほとんど知識のない茶道について、静粛な空間でお茶をたてる音、時々流れる自然の音(川のせせらぎ、滝の音)などが心を癒してくれます。

演技も素晴らしい。
主人公を演じた黒木華さんは、本当にありふれた若者といった感じで周りに対しての劣等感が現れている表情などがとてもリアリティがあってとてもよかったです。そして特に素晴らしかったのが、樹木希林さんです。茶道教室の先生という役を見事に演じられていました。飄々とした雰囲気でありながらもどこか深みがあり、本当の先生のような凄みというか深みというか、そんな錯覚を覚えてしまうほど。
役者さんの凄さを改めて再認識させて頂きました。

さらに映画に惹き込まれた理由は、主人公のしぐさや考えです。
まだ何も知らない大学生といった感じで「昔の私もそうだったなぁ」という共感を持つことが出来ました。そして、人生においての挫折、苦悩、悲しみなど私自身も体験した苦悩が映画では描かれており、自分自身を主人公に被せて観ることが出来ました。特に、周りへの劣等感や後輩として非常に優秀な人が入ってきた時など、自分自身も経験したことを思い出してしまう程でした。

この映画では、とても印象的な言葉があります。

世の中にはすぐわかるものと、すぐわからないものの2種類がある。

引用元:映画「日日是好日」

世の中って本当に難しい。
私はすべては「すぐわかるもの」と考えていました。
しかし、実際は「すぐにわからないもの」だらけ。
じっくりとじっくりと少しずつわかっていくものなんですねぇ。
この「じっくり」というのは数時間、数日というわけでなく、数年、数十年などといった非常に長い年月を指すことになります。気づいたときには遅すぎたと考えていましたが、気づくことが出来ただけでも幸せだと思っています。
気づくことが出来たほど、自分自身は色々な経験をしてきたんですよね。

それと映画のタイトルでもある「日日是好日」についてです。

これは禅語のひとつだそうで、読み方は「にちにちこれこうじつ」や「にちにちこれこうにち」、「ひびこれこうじつ」、「ひびこれこうにち」など微妙に異なる読みが沢山あるそうです。ちなみに私は「ひーひーぜこうにち」と呼んでいました。

言葉のそのままの意味は「毎日が素晴らしい」だそうです。そこから転じて「毎日が良い日であるように努めるべき」や「日々について一喜一憂するのではなく、常にこの時が大切なんだ」という解釈へ繋がっていったんだとか。

この映画を見てとても好きになった言葉です。

他にも先生は、劇中で「春夏秋冬を五感で楽しむ」と仰っていました。
普段は忘れてしまっている感覚ですね。
個人的に体調を崩しやすい春は好きではないんですが、嫌だなぁと思うよりも「どう楽しむか」という考えをした方が絶対に楽しいですよね。
当たり前のようなことですが、日常では忘れてしまっています。

最近、現在社会で生活しているとあらゆる事象を「良いか悪いか」で判断しようとしたり、数字を追い求めたり、自分の存在意義を高めるために誰かを貶めたり、そういったことに対しては私自身は関わらないようにしていますが、それでも色々と疲れてしまうことが多いです。

そんな時はこの映画で学んだ言葉のように生きていきたいと思います。
この映画からは本当に色々なことを気付かせくれる、そして心の奥底がほんわり暖かくなる素敵な映画でした。

とても良い映画に出会えて感謝。

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