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「MAZDA MX-30」の取扱説明書をよく見てみる(ELKなどの先進安全機能編)

マツダ全般
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マツダの新世代商品第3弾「MX-30」

欧州では取扱説明書が公開されました。
今回は「安全機能」に関する部分を見ていきたい思います。

前回:「MAZDA MX-30」の取扱説明書をよく見てみる(全般編)

前回同様に、マツダスイスの公式ページに掲載されている取扱説明書を見ていきたいと思います。
さっそく見てみましょう。

MX-30 フロントレーダー搭載部

まずは、MX-30のフロントレーダー搭載部についてです。

画像引用元:MAZDA CH

面白いことにMX-30のフロントレーダーは「ナンバープレート下部」に設置されていることが確認できました。てっきりフロントエンブレムに搭載されているかと思ったら、こんなところに搭載されていたんですねぇ。

これはMX-30から搭載された新機能に関係するのでしょうか。

SBS(交差点での衝突回避支援)

さて、まずは「SBS(交差点での衝突回避支援)」です。

画像引用元:MAZDA CH

こちらは、交差点で左折する際(日本では右折)に対向車との衝突リスクを下げつつ衝突した際にダメージを軽減するための機能です。

操作条件は以下の通り

  • スイッチがONになっている
  • SBSがアクティブの状態
  • 車速は「4~20 km/h」
  • 左ウインカーが作動している
  • 車両が左折しようとしている時
  • 道路の中央線と対向車をシステムが認識している

日本でいう、交差点で右折する機会をうかがっている時に本来行ってはいけないタイミングで走り出してしまった時用のシステムですね。最近はトヨタ車などが採用していますが、マツダは電気自動車からの対応となりました。

緊急時の追跡(ELK)

画像引用元:MAZDA CH

ELKは、車両が隣接する車線上の他の車両と衝突するのを防ぐ「ブラインドスポットアシスト機能」と、車両が道路から逸脱するのを防ぐ「レーンキープアシスト機能」で構成されています。

まずは、BSA(ブラインドスポットアシスタント)です。
車線変更や車線逸脱時などに、後方車両が接近している場合に衝突の被害を軽減するために警告音と警告信号とともに「ステアリングアシスタント」をしてくれるという機能です。

検知するシステムは「フロントセンシングカメラ」と「リアレーダー」の2種類

動作条件は以下の通り

  • 車速は「60km/h以上」
  • 車両が直進している
  • 舗装された道、街灯がある道
  • レーントレーシング機能が有効になっており、線を認識している場合

次に「レーンキーピングアシスト」です。
走行中に車線から逸脱しそうになった際に、FSCカメラで車線を検知して車線から逸脱しないようにステアリングアシストしてくれる機能です。

動作条件は以下の通り

  • 車速は「60km/h以上」
  • 車両が直進している
  • 舗装されてた道路、街灯がある
  • システムが道路の外側を認識している状態
  • ターゲットオブジェクト(砂利や草、側溝、縁石、手すりなど)

こちらが例の「線がない道でもアシストしてくれる機能」ですね。
この「ELK」のおかげで、マツダの目指す「緊急時の自動運転」の片鱗を味わうことが出来るようになりましたねぇ。これの上位互換版が「ラージ群」に搭載されるのでしょうか。

これは楽しみです。

終わりに

MX-30では新機能が搭載されました。
どれも他社では「高級車種」にのみ搭載されている機能だったりするのですが、マツダは電気自動車「MX-30」から搭載をスタートしていき、将来は多くの車種に搭載されることが予想されます。

これがマツダの「群で攻める」ですね。
とても考え抜かれた戦略です。
マツダの今後の展開が面白くなってきました。