マツダの新世代ラージ商品第4弾「CX-80」
販売台数の現状とマツダのマーケティングについてを考えてみたいと思います。
前回:マツダの国内販売台数を調べてみる(2025年6月編)【CX-5の台数が大幅に改善】
前回、マツダの国内販売台数を調べました。
相変わらず「CX-80」はランク外となっており、台数も50位の677台以下ということが確定しています。この台数がマツダ的に御の字なのかどうかはわかりませんが、以前、マツダはCX-80の目標販売台数計画をメディアに発言していました。
→CX-80の国内月間販売台数は「1,400台」を計画している & 毛籠社長「ラージ群は向こう10年育成していく」
1400台の半分は700台ですので、計画の半分以下に落ち込んでいるということになりますね。このCX-80の苦戦について、マツダとしては「認知度が低かった」と分析していました。
→CX-80の国内販売苦戦の原因は「認知度が行き渡っていなかった」
その対策として、試乗会を開いたり、販売店でロングモニタードライブキャンペーンを実施するなどをしていました。それでもやはり台数に影響は出ていないのが現状です。
そもそもラージ商品群自体、台数を出すものではないと思います。それでもCX-80はもうちょっとだけでも数字が欲しい所ではありますよね。CX-80はCX-60と違って「ガソリンエンジン搭載モデル(PHEVは除く)」が設定されていませんので、CX-60自体も苦戦しているのに、さらに苦戦が強いられているように感じています。
また、マツダはCX-80は「ファミリー層」をターゲットにしていると発言していました。国内のファミリー層がプレミアムな車両(しかもディーゼルで本体価格が高い)を購入するのは難しいと思います。やっぱりCX-8の代わりになることは難しかったのではないかと感じます。
今後、国内のCX-80はどうなっていくんですかねぇ。
ファミリー層をターゲットにするなら、やはり比較的安価なガソリンエンジンをもってくるのか、それとも今まで通り「技術は愛」などで消費者に訴求していくのか。価格を下げることはしないと思いますので、少し前の「i Selection」のようなお買い得グレードを新設するのか。
今後のマツダのマーケティングに注目です。